使用しなくなって何十年も経過した家屋や施設を再利用して、新たな価値を作り出す。
それ自体は良いアイデアで、実際にそうした事例は古今東西いくらでも存在していますが、
米マサチューセッツ州のボストンでは今、ある“再利用計画”が議論を呼んでいます。
米紙ボストン・ヘラルドやボストン・グローブなどによると、この計画はボストン市の公園・リクリエーション施設局が進めているもの。
同局は管理する2つの建物をカフェとして活用することを検討しています。
候補に挙がっている建物は、ボストン・コモン広場にある「ピンク・パレス」と呼ばれるゴシック風石造りの建物と、
バック・ベイ・フェンズ地区にある「ダック・ハウス」という、20年以上閉鎖されている古めかしい建物。
どちらもレトロな趣きで、確かにオシャレなカフェとして話題になりそうな外観です。
しかし、これら計画には「とんでもない」と顔をしかめている人々も。実はこの2つの建物。現在は使用されていないとはいえ、元は「公衆トイレ」なのです。
計画にあるカフェは食べ物を扱う場所だけに、躊躇する人が現れるのは不思議なことではありません。
一方で「話のネタになるから、ぜひ」とこの計画を面白がって後押しする市民も多く、ひょっとするとボストンの新しい観光名所として賑わいを見せる可能性も。
まだ決定には至っておらず、今後どうなるかは流動的ですが、どのような結論が出るのか気になるところです。
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